金曜日+仲値ゴトー日を利用したバイナリーオプションの裏技手法

バイナリーオプションには様々な手法が存在します。
- ポンド円のボラリティの高さを逆手に取った手法
- 窓埋めという現象を利用した手法
- 両建てを利用した手法…etc
そんな中でも「仲値ゴトー日手法」は、特に難しい分析を必要としないためひそかに注目を集めています。
また、仲値ゴトー日手法は金曜日に行うと確実性が増すという裏技もあります。
そこで今回は、バイナリーオプションにおける仲値ゴトー日手法について詳しく解説します。
当サイトでは、この他にもバイナリーオプション取引に関する裏技について「バイナリーオプションの裏技的手法4選!」でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
仲値ゴトー日とは
まずはじめに、仲値ゴトー日の概要についてお話しします。
「仲値」と「ゴトー日」に分解してそれぞれ詳しく解説していきます。
ゴトー日とは
📝ゴトー日とは
5の倍数の日のことです。具体的には、毎月の5日、10日、15日、20日、25日、30日です。
ゴトー日には円安ドル高になる傾向が高いと言われています。
その理由について解説します。
銀行がドル買いするゴトー日
ゴトー日は、銀行の企業取引が活発になる日です。
貿易関係の会社には、「5」「0」のつく日を決済日としている企業が多く、ゴトー日には、海外企業や外資系企業、輸入企業などの海外への支払いが増えます。
また、ゴトー日に給与を支給している企業も多いので、まとまった金額のドルが必要とされます。
このように、世界的に実需によるドル需要が高騰するためにクロスドルの為替レートに一定の傾向が出やすくなるといわれています。
仲値とは
ゴトー日と並んで大切なのが仲値です。
📝仲値とは
金融機関が定める為替レートのことで、外貨の買値と売値の中間値を意味します。
仲値は東京時間の午前9時55分のレートを基に決定され、その日の外貨の売買の基準として用いられます。
ゴトー日は先ほどもお話しした通り、銀行による大量のドル買いが行われます。銀行としては少しでも安くドルを買いたいので、仲値が決まる前にドル買いをします。
これにつられて、ドルでの支払いが必要な企業が仲値が決まる9時55分よりも前にドルを買うので、一時的にであれ、ドル需要が沸騰し、円安ドル高になるといわれています。
そのため、仲値ゴトー日の相場全体の傾向としては、仲値が決まるタイミングに向かってドルが上昇していきます。
そして、金曜日と仲値ゴトー日が重なるときは一層この傾向が顕著になるといわれています。
この傾向をバイナリーオプションでも利用して一儲けしようというのが「金曜日+仲値ゴトー日手法」です。
仲値ゴトー日手法の注意点
ゴトー日が土日や祝日と重なった場合は少し注意が必要です。
というのも、「原油機構などの3セク系は前日にする」「為替を見て安いか高いかで決めている企業もある」など、会社によりけりだからです。
ただし、基本的には前倒しになることが多いです。
例えば、30日が月曜日で祝日だった場合、ゴトー日は直前の営業日である27日の金曜日になります。
アメリカの祝日も顕著な動きにならない場合がある
仲値ゴトー日がアメリカの祝日と重なる場合、マーケットが閑散となるため、その祝日はゴトー日であっても不規則な値動きになることがありますので注意が必要です。
少し上級テクになりますが、アメリカで木曜日・金曜日が祝日だった場合、直前の水曜日を実質ゴトー日としてトレードするというような調整が必要な場合もあります。
休日前はドルの買い需要があるため、アメリカの祝日が重なったときもゴトー日が前倒しになることを覚えておきましょう。
ポイントは、ゴトー日に外貨での決済が多いということです。
このポイントを押さえておけば、大型連休前は旅行による外貨の買い需要とも重なり、このタイミングのゴトー日は狙い目だということも分かると思います。
参考までにアメリカの祝日の一覧もご紹介しておきます。アメリカの祝日は年間で10日間あります。
1月1日 | 新年 |
---|---|
1月第3月曜日 | キング牧師誕生日 |
2月第3火曜日 | 大統領の日(ワシントン誕生日) |
5月最終月曜日 | 戦没者追悼記念日(メモリアル・デー) |
7月4日 | 独立記念日 |
9月第1月曜日 | 労働祭(レイバー・デイ) |
10月第2月曜日 | コロンブスの日 |
11月11日 | 復員軍人の日 |
11月第4木曜日 | 感謝祭 |
12月25日 | クリスマス |
茨城大学秋山さんの金曜仲値ゴトー日研究について
仲値トレードに関しては、ザイFX!がすでに研究していたようですが、茨城大学の秋山さんはさらにそれをブラッシュアップした研究をマネックス証券と共同で行い、電子情報通信学会総合大会(2019年3月)に発表したそうです。
その内容を簡単にご紹介します。
金曜日仲値ゴトー日の円安ドル高は偶然性が低い
秋山氏は、金曜日とゴトー日が重なる日と土日や日本の祝日を考慮した「前倒しゴトー日」を合わせた、2010年8月から2018年7月までの約8年間に及ぶ米ドル/円の過去データ(1時間足)を検証しています。
仲値通過後のキリの良い10時ちょうどを決済タイミングに設定して、9時、8時、7時...と新規の買いポジションを立てる時間を1時間ずつずらして検証したそうです。
それをさらに「ゴトー日以外」「ゴトー日」「金曜日」「金曜日でかつゴトー日」の4つの条件に分類し、それぞれの時間幅で米ドル/円が上昇する確率を計算した結果が次の一覧です。

オレンジ色と黄色で塗りつぶされた部分は統計的検定においても偶然とは考えられにくいそうです。
特に、黄色のところは非常に強い傾向があり、米ドル/円の上昇確率が最も高ったのは、金曜日かつゴトー日の5時から10時と、金曜日かつゴトー日の3時から10時の時間帯だそうです。
ここからはFXの話ですが、金曜日かつゴトー日(前倒しゴトー日を含む)の3時か5時に米ドル/円を買って、仲値発表後の10時に売り決済するトレードが最も勝率が高くなるんだとか。
ただし、収益に着目すると5時で買うより3時で勝った方がパフォーマンスは良いそうです。
ただ、バイナリーオプションは値幅は気にする必要はありませんから、8時くらいからHighエントリーで1時間取引をするといいでしょう。
また、全体のトレンドは上昇傾向なので、他のテクニカル分析を加えてエントリーの根拠を増せば、5分取引や15分取引でもいけるでしょう。
金曜日の仲値ゴトー日トレード攻略法
ゴトー日攻略法はいろいろと紹介されていますが、個人的には金曜日とゴトー日が重なった日を狙うのが一番確実だと思いますので、その手法を2つほどご紹介します。
「金曜」+「ゴトー日」の9時からエントリーする攻略法
茨城大学大の研究によって「金曜」+「ゴトー日」が重なった場合、更に上昇する可能性が高いと指摘されましたが、これは昔の米相場時代の資金決済の名残が残っているからだという主張もあります。
その場合、通常のゴトー日と違って、9時30分から上昇するのではなく、9時丁度から仲値に向けて上昇する可能性が高いということになるんだとか。
実際に、金曜日のゴトー日の9時に「HIGH」でエントリーしたそうですが、学会の発表通り9時を過ぎた頃からドル高方向へ急上昇を始め、勝利できたそうです。
経済指標による影響もない場合はおすすめかもしれません。
その時の取引データが以下のとおりです
- 通貨ペア:USD/JPY
- 時間帯:9時00分
- エントリー:HIGH
- 取引方法:HIGHLOW取引 1時間(判定時刻10:00)
- 特殊条件:金曜日+ゴトー日
ただし、絶対勝てるというものでもないらしいので、あくまで参考程度にとどめておいたほうがいいかもしれません
金曜日の仲値ゴトー日8時にトレードする攻略法
仲値ゴトー日の値動きの傾向とその時のファンダメンタルズをチェックしていれば特にテクニック的なことが必要がないという点が、多くの人が仲値ゴトー日のトレードに興味を持つ理由だと思います。
そんな人たちにおすすめなのは、金曜日の仲値ゴトー日の朝8時~10時の間にhighlow取引の1時間、USD/JPYをHIGHで購入するというものです。
特に勝率が高いのが8時台の1時間取引です。
ただし、くれぐれも全体の状況は見てくださいね。
前日に経済指標や要人の発言があり、為替が荒れた場合は失敗する可能性がありますので...。
仲値ゴトー日手法がおすすめできないケース
理論的にも有効性が実証されつつある仲値ゴトー日手法。
ただ、攻略法のところでも注意喚起しましたが、絶対勝てるというわけではありません。
取引しないほうが良い場合もありますので、そのケースについてご紹介します。
それぞれ詳しく解説していきます。
重要経済指標が発表されたとき
先ほども書きましたが、金曜日の仲値ゴトー日でも重要な経済指標の発表があった場合は、エントリーは避けたほうが無難でしょう。
例えば、金曜日の仲値ゴトー日付近で米国の雇用統計が発表された場合、ゴトー日の影響で円安ドル高と雇用統計の発表による売買が同時に起こります。
こうなると、売買が対立するので勢力が相殺される可能性があります。
また、投資家の思惑も複雑になるので相場が荒れる可能性は高いでしょう。
ゴトー日当日の9時を過ぎてもトレンドが下降中の場合
9時から取引をする場合は、9時を過ぎてもトレンドが下降し続けているなら、ゴトー日による買い勢力が相殺されて予想外の動きをする可能性があります。
従来なら、この時間帯には買い勢力が増し上昇トレンドが進んでいるはずです。
9時になってもトレンドが上昇しないなら、すでにその時点で想定外なわけですので、エントリーは見送ったほうがいいでしょう。
初心者が仲値ゴトー日でリスク回避する方法
テクニカル分析も特に必要ない仲値ゴトー日取引はバイナリーオプションを始めたばかりの人が、バイナリーオプションがどんなものか感覚をつかむのに手始めにやってみるのにはいい手法でしょう。
ということで、初心者向けに仲値ゴトー日取引をする際にリスクを最小限にする方法をご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
デモ取引を活用する
まずは、デモ取引で雰囲気やタイミングをつかみましょう。
📝デモ取引とは
仮想の資金を使ってバイナリーオプション取引を体験できるサービスのことです。
デモ取引で勝てなかったら本番で勝てることはまずありません。
そのため、まずはデモ取引で仲値ゴトー日手法の練習をしてみましょう。
ある程度の勝率が出せるようになったらいざ本番に挑戦です!
ちなみに、デモ取引は「ハイローオーストラリア」と言う業者が
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エントリー金額は最低掛け金にする
デモ取引で勝てるようになったら次はリアルマネーを使った取引ですが、その際は掛け金を最小限に抑えることです。
仲値ゴトー日取引はテクニカル分析をしないため、やっぱり運の要素が大きいです。運の要素が大きいということは、それだけ「不確定要素も多い」ということです。
そういう取引には大きなお金を掛けないのが無難です。
転売を利用する
📝転売とは
エントリーして判定時刻になるまでの間に利益または損失を確定する方法で、途中でポジションを破棄することができます。
ペイアウト率は満期まで保有して勝った時よりも低くなりますが、損失は抑えられます。
転売を利用すると、予想が大きく外れたときやエントリーのタイミングを間違えたときの損失を最小限に抑えることができます。
ただ、転売機能を提供しているバイナリーオプション業者は多くはありません。
有名どころだと、先程ご紹介したハイローオーストラリアくらいです。
まとめ
ゴトー日や仲値のことをご理解いただけましたでしょうか。
ゴトー日とは、5の倍数の日のことでしたね。
ゴトー日には円安ドル高の傾向になるといわれ、知る人ぞ知るバイナリーオプション攻略日となっています。
ゴトー日の為替の値動きの特徴とその原因を知っていれば、難しい分析をしなくても攻略できますので、為替の流れに沿った取引がしてみたいという人はチャレンジしてみましょう。